2009年 05月 20日
心の色彩 |
先週に続き、色彩による感情表現をしながらコミュニケーションを図る。先週までは与えられた色彩を通して各人の記憶をたどりながら共通の価値を確認し合ったが、今回は各人の思いを色彩にのせる。色彩⇒感情・文字から 感情⇒色彩ということになる。
まず、自分の感情を作品として視覚化すると同時に活字化する。それから、受講者全員から集めた作品をシャッフルした大封筒から全員がそれぞれに他者の作品を選び、そこから感じたものを記述する。
発表は、作品制作者が正解を言うように作品解説するのではない。指名された一人が選んだ他者の作品について感じたところをまず発表してから、作者本人のコメントをもらうという順番である。そしてその作者は、自分が選んだ他者の作品についても発表するということを繰り返し、受講者全員が発表することとなる。
作品にのせた作者の感情が予想以上に受講者に伝わる理由は、作品の表現力または読み取り能力の高さ(?)ばかりではない。それは、他者の作品の読み取りをしながら、実は自分の感情そのものを反映させていることが多いという事実に、今回の参加者が社会全体から見ると、かなり近い条件下の集団であることがさらに加わっている。つまり、アジア人で大学生で千葉大学にいて千葉に住み、年齢もほぼ近いということなどである。国や歴史が異なれば、またはその視点が異なれば、同じ色を見ても異なった感情を起こさせることも知っておきたいところだ。
来週からは、いよいよ今年度の活動の具体的対象となる団地と病院に焦点をあわせて考え始めるが、実社会では異なる尺度の人間の方が多いということを踏まえながら、それでも共有すべき価値観を確認し合えるワークショップを企画立案し、実践を通してその目指すところに着地させなくてはならない。
まず、自分の感情を作品として視覚化すると同時に活字化する。それから、受講者全員から集めた作品をシャッフルした大封筒から全員がそれぞれに他者の作品を選び、そこから感じたものを記述する。
発表は、作品制作者が正解を言うように作品解説するのではない。指名された一人が選んだ他者の作品について感じたところをまず発表してから、作者本人のコメントをもらうという順番である。そしてその作者は、自分が選んだ他者の作品についても発表するということを繰り返し、受講者全員が発表することとなる。
作品にのせた作者の感情が予想以上に受講者に伝わる理由は、作品の表現力または読み取り能力の高さ(?)ばかりではない。それは、他者の作品の読み取りをしながら、実は自分の感情そのものを反映させていることが多いという事実に、今回の参加者が社会全体から見ると、かなり近い条件下の集団であることがさらに加わっている。つまり、アジア人で大学生で千葉大学にいて千葉に住み、年齢もほぼ近いということなどである。国や歴史が異なれば、またはその視点が異なれば、同じ色を見ても異なった感情を起こさせることも知っておきたいところだ。
来週からは、いよいよ今年度の活動の具体的対象となる団地と病院に焦点をあわせて考え始めるが、実社会では異なる尺度の人間の方が多いということを踏まえながら、それでも共有すべき価値観を確認し合えるワークショップを企画立案し、実践を通してその目指すところに着地させなくてはならない。
by osamk37
| 2009-05-20 23:08
| 美術教育